●プロジェクト終了
つりビットというプロジェクトが幕を閉じた。
私自身はその最後の瞬間に「立ち会わない」という選択をした。
それはそれで良かったと思っているし、むしろその方が良かったと思っている。
何故なら私自身は11ヶ月前から拠点を変えてしまったし、その時まで積み重ねて来たものを積み重ねなくなってしまったので、そもそも最後だといっても参加資格がないだろうと思っていたからである。
そんな固いことを言わなくても...という意見はあると思うが、アイドルの卒業に際してブランクがあって最後だけに行って良い思い出がないので、今回は遠くから在宅で見送る選択をした。
私自身の関わりとしては『バニラな空』からで、当時は在宅、『釣銭はいらねぇぜ』で現場デビュー、『不思議な旅はつづくのさ』の直後までが実質的な活動期間であった。
●つりビットを離れた理由
特に何か嫌なことがあったわけではなかった。
ただ、当時私自身が何か頑なな態度を取っていたことは間違いなくて、全員握手会に行かないとか、特定のメンバーの特典会にしか行かないとか、そんなことをしていた。
今思えばどことなく冷めて行く気持ちを誤魔化すために無意識にあがいていたのかも知れない。
そんな中、古巣であるAKBの劇場公演に行ってしまったことが結果的につりビットを離れるきっかけになってしまった。
●5周年記念ライブ
ここは一つの区切りとして足を運んだ。
そういえば後夜祭みたいなのにも足を運んだ。
でも誰とも会いたくなかったので、開演ギリギリに行って後方から見て、終演後はすぐに帰った。
今思えば、ここで区切りがついたようには思う。
●最後のリリイベ
『プリマステラ』のリリイベがたまたま地元近くであったので、その時は無料のライブだけ足を運んだ。
開始直前に行こうと思って店内をうろうろしていたら、そこそこ遠目にメンバーと少し鉢合わせ的になってしまったが、きっと私だとは気づかれなかっただろう。
ライブステージも遠くから見ていた。
恐らくステージのメンバーから見ても自分だとはわからなかっただろう。
一通りステージを楽しんでから、特典会に参加せずに移動した。
これが私がつりビットを見た最後となった。
●最後に言いたいこと
言いたいこと?
終わったらこれを言ってやろう、あれも言ってやろうと思っていたことは確かにあった。
ただそれはメンバーのことではなく、私たちと同列にいるファンたちのことだったので、今思えばどうでも良いことだし、ここで何かを言っても何も始まらないので、それはやめておくことにする。
あえて抽象的に言えば、ブログによる発言がある程度強かった私に見えるようにTwitterでDisったりしていたファンが古参ファンに多数いたし、でも私は古参ファンとは相容れないところが多かったし、別に彼らと仲良くしなくたって楽しくファンができたし、でも思えば私はアンチ古参というテーゼの中で頑張っていたのかも知れない。
ただ、表立って戦っていたということはなくて、どうも古参のグループには入れないというファンの方とつながりが多かったので、結果的にそうなったのだと思っている。
●メンバーに伝えたいこと
メンバーに伝えたいことは感謝...かな。
直接伝えることはなかったし、今後メンバーがここにたどり着くこともないのかも知れないけれど、自分のアイドル応援生活の中で一番楽しい時間を頂けたのかも知れないと思っている。
在宅当時はアイドルの応援ができない状況で、ただ偶然に有線放送で聴いてたどり着いた『バニラな空』をヘビロテする毎日。
本当はアイドルの応援はできない状況は続いていたのだけれど、今応援しないと大事な時期を逃してしまうと思って現場に出て、そこから楽しい日々が始まった。
少し距離感が掴めなくて、苦言を呈してくれたメンバーの言葉もあったし、確かにその時は凹んだりもしたし、推しも結構変わったから嫌な思いもさせてしまったと思う。
今思えばそうやってでも箱としてのつりビットを応援したかったのだと思う。
あとは何というのか、自分が求めていたのは「変化」だったので、その変化がメンバー個々にあって、自分の好みの変化もあればそうでない変化もあったということで自分なりには理解しているけれど、そこは理解してほしいとは言わないし、あくまでも自分の「好み」の話なので共感してもらうのは難しいかなとも思う。
そういう私の個人的な感情は抜きにして、つりビットには楽しい時間を過ごさせていただいたと思っている。
彼女たちがいなければ地下という世界に入ることも、対バンみたいなことも知ることはなかったと思うし、こんなに近い距離感で毎週、時には毎日接することができるアイドルも私のアイドル応援生活の中で後にも先にも彼女たちしかいないことになるだろう。
そして、彼女たちには進みたい未来に進んで欲しいと願っている。
メンバーによってはアイドルを続ける子がいるかも知れない。
もう芸能界には戻らない子も多いだろう。
今まで犠牲にしてきてできなかった恋愛は積極的にして欲しいと思う。
きっとそのことでもっと可愛くなったり、美しくなったりする子もいるだろう。
もしかするとアイドルとして沢山の男性とそれなりに近い距離感で接してきたことで男性の嫌な面を普通の女性よりは多く感じているかも知れないけれど、そのうえで選ぶ男性であればそれは良い関係が築けるようにも思う。
もちろん恋愛だけが人生ではないから、仕事の世界で活躍する子もいるだろう。
いずれにしてもつりビットで経験したすべてのことが、今後の人生の糧になってくれたらそれは嬉しいことだと思っている。
最後になるけれど、本当におつかれさまでした。
そしてありがとう。
このつりビットで過ごした日々がお互いにとって輝かしい思い出であり続けますように。
2019年3月25日 せいじ