●平日夕方の劇場公演へ仕事終わりで劇場公演。
数年前までAKB48グループのファンだった私にとって、それは念願だったことの1つだった。
当時は「17時半に会社を上がる」ということ自体が難しかったというのもあるけれど、18時半ギリギリに駈け込めば、最悪19時前になっても劇場公演が見られることはこの上なく幸せなことである。
そんな思いを抱きながら、定時上がりで劇場にダッシュ(と言っても電車で30分強かかる)。
おまけに隣の神田駅で秋葉原駅での非常停止ボタン作動による足止めとかあってやきもきさせられたが、予定より5分程度の遅れで到着できた。
チケットを交換して入場を待つ。
●入場MEMBERSの優先入場にしてはだいぶ遅い60番台で入場。
今回は前方よりも中央寄り狙いということで6列目下手側センター寄り2番目に着席。
最初は6列目上手側センター寄り1番目に着席してみたが、前の人が大きいような気がして席移動。
そうしたら隣の人に声をかけられて、開場前はその方と歓談。
つりビットを見るのは昨年のアストロワンマン以来ということで、定期公演にはこういう方が来るんだ、という感想。
開場前のCD先行予約は、開場後の着席確認後にも行われたので、特典券分のCDを予約した。
会場には初期のSKE48劇場のように(改装後の同劇場のことは知らない)マルチテレビ画面があって、そこにつりビットのグラフィック映像。
公演では曲中にも曲に合わせたグラフィック映像が流れて、このあたりはプロデューサーさんの影響もあってのことか。
AKB48劇場ではこういうのはないので、ちょっとSKE48劇場を思い出したり。
●開演下手袖から円陣の気合い入れの声が聞こえて、定刻通り19時に公演開始。
M01『スタートダッシュ』イントロではさくちんが「さぁ始まりました」的なアナウンスを入れながらスタート。
メンバーは『負けないガッツ』の紺衣装。
M02『はじめのキモチ』メドレーそうそう、これこれ!という感じの私の大好きなメドレーパターン。
サビの部分で会場と一体になって手を振るところがあるが、「振りかぶり、投げ捨てよう」の振りもそれに変わっていて、結構長い時間客席と一体になる時間がある印象。
この曲で客席を温めようという意図が感じられる変更だと思った。
今回、劇場内のファンの構図としては、常連さんの7~8割が立ち見スペースに行っていて、着席側は逆に普段あまり見かけない人が多い状況。
その意味で中心付近にいた私からは、後方の歓声は大きかったが、自分の付近やそこより前は静かに見ている人が多いような印象だった。
たとえばAKB48グループでは劇場公演もコンサートも下記のOvertureで始まるが、これがある種の客席温めの役割を担っている(正確にはメンバーによる開演前アナウンスも盛り上げを担っている)。
つりビットにもダンスメインではあるがOvertureがあるので、次回以降これを活用して行く手もあるのではないだろうか?
MCでは自己紹介。
あゆたんが「唯一の中学生」ではなく「中学3年生の」を使っていた。
さくちんからは本日のテーマ「別れ、旅立ち、それは桜の頃に」が発表された。
さすがに桜はほとんど散ってしまったが、本当はこれを3月末に公演があったらやりたかったんだろうなというところだろうか。
M03『旅立ちキラリ。』まさに本日のテーマに即した楽曲。
その後のMCでも卒業をテーマにしたトークがあった。
M04『サバイバルドリーム』5人の立ち方を見て「ん?サバイバルドリーム?」と思えた私も少しずつ成長している模様(^_^;)
今日はなかなか起伏のあるセットリストだ。
M05『負けないガッツ~いつか世界を釣り上げます~』そして、この盛り上がり曲。
前半のピークにこの曲を持って来たという、むしろ前半のメイン曲だったのではないだろうか。
ここでMCが入って、定期公演だけのお楽しみ発表が。それは...
M06 カバー曲『蒼いフォトグラフ』(松田聖子)であった。
松田聖子の楽曲は個人的に好きで、昔は有線放送で聴いていたり、CDダビングして聴いていたこともあったりで、どの曲も好きなのでホント、この曲を聴きながら涙が出てきたくらい。
個人の歌唱はそれぞれに良さがあり、一方で課題もあったとは思うが、これもまた経験。
歌唱順はみずき→なつ→さく→あゆ→あや
次のカバー曲も楽しみである。
M07『桜じゅうたん』前半のメインが『負けないガッツ』ということもあるが、カップリングの『桜じゅうたん』も含めると、今回の公演衣装が紺衣装になったのもよくわかる。
M08『おさかな形キャンディー』唄って聴かせる楽曲としては現時点では一番と言えるこの楽曲をここに持って来た。
AKB48の公演も後半ダレ気味になることがあるが、つりビットは楽曲が多彩であるためにそういうことがない。
M09『ムーンライトキッス』アイドルお宝くじパーティーライヴのスペシャルメドレーのトリに持って来たこの曲も同じく唄って聴かせる楽曲。
普段のリリイベではない照明やバックの映像などもあり、「盛り上がるだけがつりビットじゃない」という意思を感じるセットリストだと思った。
M10『恋愛戦線異常あり』そして、ここで再度盛り上がり楽曲を持って来た。
AKB48の劇場公演であれば『ムーンライトキッス』が本編トリ曲で、この曲がEC1(アンコール1曲目)という感じだろうか?
ここで再びステージと客席が一体になった感じだろうか。
M11『Chuしたい』最後は新曲で締める。
アイドルお宝くじに行っていない人は初見だったと思うが、私はラジオ音源をヘビロテしているので余計に楽しめた。
以上で所要時間55分(私の時計が遅れていたので58分くらいかも?)
普段のリリイベの倍の時間で11曲も楽しめたのかと思うと、結構な曲数聴けて楽しかったな~という印象。
実際、これでAKB48公演みたいにメンバーとハイタッチしておつかれさま!でも十分に楽しかったと思える公演本編だった。
●特典会今回からレギュレーションが変更されている。
全員との握手会には初回限定DVD付盤1600円か通常盤1000円の購入(予約)。
チェキにはメンバー個別盤800円3枚=2400円の購入(予約)、サインにはそれが1枚800円の追加が必要。
インフレが進んで来ているが、今回は初回ということで、メンバーとも話したかったし、チェキサインにも行きたかった。
握手会では「みんな気持ち(気合い)が入っていてとっても良かったよ」ということを素直に伝えた。
メンバーもみんな初日を無事に終えた一安心した感じもあって、結構饒舌にいろんなことを話してくれた。
剥がされてもまだしゃべってくれるみたいな感じとか。
自分はどちらかと言うと聞き役メインではあるが、メンバーと長い時間話せるというのは本当に幸せな気持ちになれる。
ちゃんあやとはその狭間で時間がなくてあまり話せなかったけれど、チェキ&サインがあるので全然問題なし。
一方で、時間の問題が。
握手会が終わって20時半過ぎ。
中学生のあゆたんは21時までという制約(餃子さん曰くシンデレラタイム)があるため、それまでにチェキ&サインを終わらせる必要がある。
そこであゆたん専用レーンが設けられたが、チェキが始まった20時40分で15人近く並んでいるという状況。
終わるのか?と心配したが、無事にこなせた感じ。
私の方はちゃんあやとチェキを撮影。
恐らくしばらく定番になるだろうChuしたいの1本指を唇に当てるポーズで撮影した。
そしてサインでは久しぶりにちゃんあやとゆっくり話せた。
「劇場公演でセンターのメンバーを中心に見るのは初めてなんだよねー」と話したところ、「あれ(双眼鏡)使って見てましたよねー。あれいいなと思って。」と。
「そうそう、これ使うと彩ちゃんがすっごくよく見えるんだよ。それとステージの後ろに行っても、照明が少し暗くてもよく見えるから本当に便利なんだ」みたいな会話をする。
彩ちゃんは確かに5秒10秒の全員握手会では上手く話せない人が多いと思うし、私も実はそこではたいした話はできないことも多いのだけれど、チェキを撮るようになって、認知されるようになって、私の場合は手紙なんかも使って相応に関係が構築できたことで、ゆっくり話せる時間を使って楽しく会話ができている。
今月からはリリイベも始まるので「ちゃんあやは可愛いんだけど、なかなか話せなくて...」とお悩みの方は一歩踏み出してみてはいかがだろうか?
私の経験からすると実は彼女はそんなにハードルは高くないし、手紙を書くとか、多少の手間をかけたとしても、きちんと話せるようになると楽しいし、そうなると全員握手会でたいしたことが話せなくても全然気にならなくなってくる。
僕がアイドルで一番最初に推したSKE48のメンバーの子は真面目な子だったので、なかなか会話のキャッチボールをさせるのには苦労した記憶があるけれど、ちゃんあやの場合はあるポイントを越えてしまうとかなり楽になるという印象。
普段どちらかというと無口な私ができたのだから、恐らく少し頑張るだけで目に見える成果が見られるだろうと思う。
●定期公演初日を終えて率直に素晴らしい定期公演初日だったと思う。
期待以上と評価して良いと思う。
リリイベの無料ライブやツーマンでは消化不良だったり、オールスタンディングのワンマンでは見にくかったりなどあったと思うが、着席型の劇場公演は本当に彼女たちの良さが存分に楽しめる。
そして、それに見合った彼女たちの成長、そして気持ちの入ったパフォーマンスが、初日公演の素晴らしさを創り上げたと言って良いだろう。
一方で、次回以降は更なる進化を求められるという部分もあるだろう。
テーマが変わり、セットリストも大幅に変わるだろうと思うが、その中でまた新しい魅力を示しながら、客席も緩急の乗りについて行きながら、今回のように気持ちもきちんと乗せたステージになることを大いに期待したいと思う。
オンデマンド配信もあるので、できる限り何回も見返して楽しみたいと思う。