まずは私自身のつりビットとの本当に最初の関わりから書きたいと思う。

これをお読みの方は私のことには興味はないと思うけれど、私自身の「ストーリー」には興味があると思う。

私も実際にお会いするつりビットファンの方には「いつ、どうやってつりビットを知ったのか？」というきっかけ、ストーリーを必ずお聞きしている。

アイドルとの出会いはファンの数だけあって、それぞれに面白いものだと思っている。

今日はそんなお話。

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私はAKB48グループのファンをしていた。

この時の出会いは「楽曲」だった。

世にいう楽曲派とかではなく、大好きな曲があってひたすら聴きまくっていただけの話である。

『桜の花びらたち』

AKB48のインディーズデビュー曲で、公演でも多く採用されている曲である。

AKB48が始まってから、劇場に行くこともなかったし、シングルを買ったりもなかったけれど、ただただダウンロードした音源をヘビロテしていた。

同曲の発売は2006年2月で、最初から聴いていた訳ではないと思うが、どこかで聴いてはまってひたすらその曲だけ聴いていたのを今でも覚えている。

そして、2008年3月にAKB48劇場に初めて足を運んだ。

そこから怒涛のAKB48生活が始まってしまう。

AKB48では乗り遅れた感もあったし、マンネリ感も感じて来たので、2009年4月にSKE48に行って思いっきりはまってしまう。

それから2012年5月までSKE48を応援し、自分の事情でアイドルの世界を去った。

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その後はアイドルとは原則、無縁の生活だった。

AKB48の総選挙でSKE48の推しメンだった子が大躍進をしても「遠くでのできごと」のように見ていた。

あれだけ好きだった楽曲も「あまり」聴かなかった。

現場に戻れる状況ではなかったし、戻れる可能性もないと思っていたので聴くだけ虚しいだけだったし、そのことを忘れるかのように新しいこと（仕事）に熱中していた。

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しかし、2013年の初冬、恐らく11月終わりか12月のことだったと思う。

会社の昼休みに入った牛丼店。

さほど混んでない店舗に流れ始めた超正統派のアイドルソング。

イントロで「！」と思った私は、Aメロ、Bメロで「！！！」となり、サビに入るともう「！！！！！」な状態になっていて、「この曲は何だ？」「いったい誰が歌ってるんだ？」という状態になり、2コーラス目で歌詞をチェックし、楽曲のメロディも頭の中に叩き込んで会社に戻った。

そして、その記憶を頼りにかろうじて見つけ出したのが、つりビットの『バニラな空』だったのだ。



今までの人生の中で、たまたま聴いた有線放送の曲をこんなに躍起になって調べたことはなかった。

それだけ私にとっての『バニラな空』は神曲だったのだ。

もし、ただ聞き流しただけであれば、もし楽曲が『バニラな空』でなかったら、もちろんこの曲が流れるタイミングでその店に入っていなければ、私は確実にここにはいない。

そんな運命的な神曲『バニラな空』と出会い、それでもアイドルの現場に出られる状況でなかった私は、あの頃の『桜の花びらたち』と同じように、ただただ『バニラな空』をヘビロテする日々が続いた。

音源はYouTubeに上がっていたものを当時は聴いていた。

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恐らく『バニラな空』だけを聴く日々が1年は続いたと思う。

もちろんYouTubeで他の動画を見たりもしていたし、公式ページも見ていたと思う。

でもそれ以上何もなかった。

ただ、持っていた携帯の音楽配信に少し無料枠みたいなのがあったので、つりビットの楽曲を4～5曲程度聴くようにはなっていたと思う。

ただただつりビットの楽曲を聴いていれば幸せな気持ちになれた。

つりビットと出会ってから1年半はそんな在宅の日々を過ごしていた。

そう考えると、私がAKB48時代の『桜の花びらたち』だけを聴いていた時と、きっかけは全く同じだったということになる。

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ということで、次回はそんな在宅だった私が、つりビット現場に初めて出た時のことを、AKB48劇場に初めて行った日のことと重ねて書きたいと思っている。

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